11月11日「介護の日」にちなみ、なら介護の日では介護について理解と認識を深める活動・イベントを行っております。

2019 奈良介護大賞

グループホームさくら<生駒市>

 奈良県内では初となる、ペットと共に入居できる認知症対応型共同生活介護事業所(グループホーム)で、10頭のセラピードッグが入居者やその家族、地域住民に癒やしを与えています。動物とふれあう事で脳が刺激され、入居者の記憶力向上や自発語の増加、情緒安定などの効果が現れています。
 また、「グループホームさくら見守り隊」を結成し、毎朝夕にセラピードッグと入居者、職員が地域の見守り活動を実施する他、認知症が原因で飼育できなくなったペットの保護も行っています。

 


2019 あたたか介護賞

◆受賞者

制度改定に対応した「家族で出来る・促通反復療法研修会」(団体)<大阪府四條畷市>
 在宅介護による要介護者の生活の質向上と、介護者の負担軽減を目指して、脳卒中の要介護者と介護者双方に対し、正しいリハビリ情報と新しいリハビリ法(促通反復療法)を提供する「家族で出来る・促通反復療法研修会」を、奈良県民を対象に開催しています。
 研修会は平成24 年の第1回から今年9月で80 回を超え、要介護者と介護者が情報交換をしながら、共に新しい介護技術の紹介や工夫改善を行うことにより、半身麻痺の部分回復が顕著に表れるなど、介護者の負担軽減に結びついています。

高取町社会福祉法人共同事業(団体)<高取町>
(奈良県手をつなぐ育成会・雅乃郷・高取町社会福祉協議会)(高取町)
 お互いにつながり、支え合い、笑顔を育む地域づくりを目的として、高取町内の3つの社会福祉法人が地域住民と連携・協働し「高取ふれあい食堂」を開催しています。
 ふれあい食堂では安価で栄養のある「食」と、音楽や相談などの「サイドメニュー」を提供することで、気軽に参加しやすい環境をつくるとともに、運営には高取町、自治会や民生委員、農家、企業などが関わり、住民自らが役割を持つことで、助け合いの心が醸成されています。

校区バンビカフェ(団体)<生駒市>
 生駒市で最も高齢化率の高い鹿ノ台小学校区で、住民主体で運営されている認知症カフェです。鹿ノ台小学校区内の3つの自治会が協力し、毎月1回の定例カフェ(紙芝居と楽しくおしゃべり)と年3回の特別イベントとして食事付きカフェを開催しています。
 認知症の方だけでなく、地域との関わりが希薄な高齢者、地域住民、福祉の専門職、図書館職員など、「あたたかな人の繋がりがある地域にしたい」という思いを持った住民が主体的に参加運営することで、参加者と運営スタッフの繋がりが強くなり、地域における認知症への理解の普及、地域で顔の見える関係の構築を行うことができています。

(順不同・敬称略)